ZORNの名曲「Walk this way feat. AKLO」を解説してみたよ

音楽

どうも、zieiです。

私は音楽が好きで、特に日本語で歌われている通称”日本語ヒップホップ”を好んでよく聴きます。

振り返ってみると中学・高校の頃、現在のようにSNS等でヒップホップをよく耳にする状況とは違ったような時代に学校でも一人だけ聴いていました。

そんな中でも私が特に好きなアーティストZORNの名曲「Walk This Way」を私なりにご紹介したいと思います。

最近zornを知って、おすすめ曲を探されている方

今までzornを聴いてきて、更に深く味わいを見つけたかった方

に読んでいただけると、嬉しいです。
同時に、曲を聞かれた際には是非皆さんの感想もお聞かせください!

・ZORNとは

引用元:https://toraichi-concept.jp/2021/12/10/zorn_dokajumper/

まず、ZORN自体について簡単に紹介します。

ZORNは東京都葛飾区出身のヒップホップアーティストで、現在33歳。
ご結婚もされており奥様と二人のお子様がいらっしゃるようです。

彼の特徴は思わず唸ってしまう堅い韻自身が感じたことをありありと伝えることができる作詞力だと感じています。

インスタグラムのフォロワー数は23.6万人(2023年2月時点)で大変人気のあるアーティストであることが伺えます。

最近では芸能人のオリラジ中田さんや川口春奈さんも聴かれているようです。

※16:19~辺りからお話されています。

※川口春奈さんのinstagram ストーリーより引用

また、最近では朝のテレビ番組「スッキリ」にも出演したことが話題になっていたようです。

個人的にはずっと応援してきている彼がテレビ番組に出演されたことがとても嬉しく、目頭が熱くなるような感覚がありました。

・数ある名曲の中でも、特におすすめしたい曲「Walk this way」

私は彼が改名前の名であった”zone the darkness”時代から全ての曲を聴き続けてきます。

そんな沢山ある名曲の中でも特におすすめしたいのが、2018年にリリースされた「Walk this way feat. AKLO」になります。

この曲を一言で伝えるならば、自信が選んだ道で歩んでいくことへの覚悟と決心が歌われており、その熱さと姿勢は我々の背中を押してくれるような曲と言えます。

そこで、今回はこの曲をピックアップして私なりにご紹介したいと思います
(また機会があれば、zorn自体のことも書きたいです…!)

この曲はソロアーティストであるZORNとAKLOのお二方で作られた楽曲です。

タイトルの”walk this way”は直訳すると今回のテーマ通り「この道を歩く」といった意味になりますが、今回の曲以外だと、Aerosmithの楽曲が有名かと思います。

・RUN DMC – Walk This Way (Official HD Video) ft. Aerosmith

そんなタイトルの当曲では、「この道を歩んでいく」といったことへの覚悟と決心が垣間見せる歌のように感じました。

この曲の歌詞について、自分なりに解説

まず、それぞれのバース(Aメロ・Bメロ的なやつです)とフック(サビのこと)を聴いて、自身が感じたことを綴ります。

今回の曲は構成として以下のような流れです。

  • 1バース目 ZORNバース
  • サビ
  • 2バース目 AKLOバース
  • サビ
  • 3バース目 ZORNとAKLOが共に歌うバース
  • サビ

といった構成になっています。

1バース目 :「ここまで来たことへの振り返りとこの道を歩んでいく覚悟」ZORNバース

仕事に家族に夢 日常風景 俺にしか歩けない道の上

ラッパーでパパ 二足のわらじ 一つの形 急ぐのは無し

一方通行な旅 もう遠くへ来た でもまだ地元で押すベビーカー

前述の通り、ZORNは二人のお子様と奥様と暮らされています。
他の曲でも家族への想いを何度も何度も綴られており、すごく重要な存在であることを毎度深く感じます。

同時に、長く現場仕事も努めながら音楽業であるラッパーもしてきた、自身の二つの状況を歌っています。

後悔もあるけどもう迷わず 開き直って頬張ろう 3時のおやつ

継続は力 転職先はない 諦める方がめんどくさいから

このバースではそんな”自身の人生への振り返りとこれで良かったのかと彼なりの葛藤(不安)”を感じました。

この不安、私自身すごく心が掴まれるように自分の姿を重ねて聴いてしまいました。

このバースの本意は深くは分かりませんし、もしかしたら邪推かもしれませんが
彼なりに様々な状況や世界が見え「これでいいのか…?」と思う瞬間が合ったのかも知れません。

全校集会並ばない Walk this way 余計な飾りは放り捨てる

シンプルイズベストなこの人生 ポッケには夢とどうぶつビスケット

ただ、それでも「俺はこの道をゆく」といった、覚悟が見えるリリックがこの部分になります。

ここはそれぞれの行ずつ紹介します。

我々が学校教育の中で経験してきたことも多い、全校集会。
懐かしい風景と同時に、「前に倣え!」と規律性をもった指示をされたイメージもあるかと思います。
“そんな指示や命令には従わない、俺の道をゆくぞ”といった想いが見える一行目

色んな状況や観点があるけれど、それでも自身がしたい道・歩んでいきたい道をシンプルに決断するといった熱意が見える2.3行目

「ポッケの中には自身が実現させたい理想への熱い気持ちと動物ビスケットがある」といった4行目。

そして、なぜポッケに入っているのが「動物ビスケット」なのか。

ここはあくまで私なりの推察ですが、前述の通りZORNはラッパーでありながら二人のお子さんがいます。
そんな二人が食べる「動物ビスケット」をこの歌詞に落とし込み
“一アーティストでありながら、父親として家族が常にある中で歩んでいく決心”が見えました。
※この後のAKLOバースでこの部分との対比部分がでてきます!

サビ:タイトルでもある”Walk this way”が歌われるサビ部分

 歩こうか 歩こうか アドバイスは聞く気ない Lifeは自分次第

歩こうか 歩こうか It’s so far away 急がば回れ

「全て自分で形にしていく・していける」「この道はとても長い、焦らずやっていこう」
といった想いが見える前半部

毎日(Walk this way) いつも同じ道(Walk this way)

おにぎりはシーチキン こっから色んな街に行く

いつも歩く道、いつも選ぶシーチキンおにぎり
これを起点に色んな場所へ行くんだといった決心が見られます。

ちなみに、「動物ビスケット」や「シーチキンおにぎり」といったキーワードが歌詞に出てくることも非常に興味深く、彼ならではの特異性があるように感じました。

2バース目 :「ここまでコツコツと努力してきた過程と今後もやっていく決心」AKLOバース

AKLOについてはあまり前提を書いていませんが、このバースも素敵なのでご紹介します。

そら飛び級できれば万々歳 でも重要なのかな段階が

だから試行錯誤して毎回やる 失敗も挽回できれば快感さ

誰しも、すぐに結果が出れば嬉しいし最高ですが、人生はそんなに甘くない。
だからこそ必死に何度もチャレンジして掴みに行く、そんな姿勢が感じられます。

塗り替える感覚 Small Steps 最初は最悪 そのうち三角

丸、二重丸、はなまる、ガーサス な結果出るまでやる Like ライザップ

最初は全くできないところからでも、小さな所から着実に一つ一つやり遂げていくとだんだんと結果を積み上げていくことができる。

その結果、ダイエットで有名なライザップのように”結果にコミットさせる”といった状況に持っていくといった意味に感じました。

また続ける作業、努力はShadow

光を浴びるのはずっとその

私がこのバースで一番しびれた歌詞がこちらです

黙って手を動かしていくその作業は地味で、人の目にはなかなか映らない。
その結果が出て喜ぶのはその先の先である

といったことが伝えられている、この歌詞が私はとても好きです。

ちなみに、ここまで韻について触れてきませんでしたが
このリリックでは”作業 → shadow(影)→ 後” の部分で韻を踏みながら
自身の伝えたいことを綴っていることにも感動しました。

BreakとらずにFreshな韻を発行 ポケットの中溶けてるキットカット

そして最後のこのライン。

”休憩(Break)はいれず、いい韻(歌詞の書き方の一つ)を綴っていく”
そんなakloのポケットの中には自身の熱さで溶けていたキットカットが入っていたといったシーンを表しています。

このポッケに入っていたもので1バース目のZORNが「動物ビスケット」であったのに対し、
AKLOは「キットカット」であった部分はまさに二人のキャラクター性を表しているような気がしました。

あくまで個人的なイメージですが
ZORNには父親で硬派、AKLOはクールでインテリジェンス性を感じています。

そんな彼(AKLO)が持っていた小休憩のお菓子はスマートなキットカットであった

“”Have a break.,Have a KitKat.”がキャッチコピーであるキットカットを食べずに、韻を書くことに熱中していたら思わず溶けてしまった”といった情景をうまく言い表しているラインだと感銘を受けました。

3バース目 :「未来への不安もほんのりとありながら、やはりこの道を歩んでいく決心」ZORN&AKLOバース

ぶっちゃけ なんか成功ってつまんなそう まだしてもいないのに不安だよ 

今しか見えないものがある気がするから TシャツにVansで歩き出す (ZORN)

もしチャンスが来たらつかんだろう でも大人になったらゆがんだSoul

いつになればできる贅沢Ballin’ なかなか行かない計画通り (AKLO)

ここまで自身が追いかけてきた「成功」とは一体なんなのかといった立ち止まっての不安と迷い

この道のゴールはとても長いものでなかなか予定通りにはいかない歯がゆさ と感じます。

助言はうっとうしい ありがた迷惑 道は自分のやり方で拓く

街中で見た沈んだColorに染まらない理由は自分だから

今日もメニューは目まぐるしく変わる なら I Wanna Be ダブルチーズハンバーガー

変わってく中 変わらずいる ただ 明日ライブだし、また行くバーバー

それでもやはり自分の道、何が何でも自分で決めて自分がしたい道を歩く

沢山のメニュー(選択肢)があっても、どんな時でもずっと在る「ダブルチーズバーガー」のように変わらずありたい

そんな決心を最後締めくくっているような曲に感じました

この曲から感じた「覚悟を決めて歩んでいくことへの勇気」

このテーマの元、歌われた当曲を通して私は2人の内にある「確かな炎」を感じました。

一行一行に自分の人生で歩んできた道への苦労と本当にこれで良かったのかという後悔、
一人の人、そして音楽アーティストとしてこの道を歩んでいく覚悟が見えました。

そんな二人の想いに私は初めて聴いたときから今日まで、何度も聴いては自分の道や決断に悩みかけた際に自分を奮い立たせてきました。

「俺の道だ。自身を持って一日一日歩んでいこう」

そのように自身にもエネルギーをもらってきました。

そして、何よりもその彼らから感じる炎は私同様数多くのリスナーを勇気づける曲となっているように見受けます

YoutubeのMVでも数多くの方が勇気づけられたようで、「是非皆様にも聞いていただきたい」と一リスナーとして感じます。

この曲を語る上で忘れてはいけないdubby bunnyの存在

そんな我々の心に炎をともしてくれるようなこの曲では、ビートプロデュースをしたdubby bunnyの功績もとても大きいと感じます

dubby bunnyは日本のトラックメイカー/プロデューサー/ギタリストで昨今では国内のヒップホップアーティストを中心に楽曲提供をしています。

そんな彼が創った今回のビートはシンプルなギター音でありながら、その弦からなる一音一音の素晴らしさを深く感じさせてくれるビートだと感じました。

その音はおもわず黄昏たくなるような淡さと渋さを感じ、今回のテーマをリリックとともに最高に掻き立ててくれている最高の演出をされているように感じます。

これはこのお三方だからこそなり得た曲だなと改めて感じさせてくれる瞬間でした。

最後に

今回はZORNの楽曲「Walk this way feat. AKLO」を私なりにご紹介させていただきました。

最後に、最近私が読んでいた本の中で紹介されていた、ディズニーの創設者 ウォルト・ディズニーが語った名言を引用させていただきます。

私達にその夢を追う勇気があれば、全ての夢は実現する

ウォルト・ディズニー(1901 – 1966・米)

「決断」「覚悟」、本当に簡単なものではないと思います。

これを読んでくださっている方・この曲を聴かれている方の立場も環境も本当に様々なものがあるかと思います。

だからこそ、その選択をする勇気をこの曲と共にお伝えできたらと想い、綴った次第です。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

この記事が誰かにとって、役立っていること・楽しんでいただけていたなら幸いです。

本日はこのへんで

おおきに、ありがとうございました。

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